アトリエ ネロはこんな事務所|特色や強みを解説

設計事務所を選ぶ際、その事務所の特色や強みを知っていると、より自分に合った事務所を選びやすくなります。

ここでは、アトリエ ネロの特色や強みなどを紹介していきます。

アトリエ ネロに所属する建築家

アトリエ・ネロ-根路銘安史-沖縄の建築家・設計士・建築士

根路銘 安史(ねろめ やすふみ)

一級建築士/(社)沖縄県建築士会会員/ヘリテージマネージャー/建築学会会員/docomomo Japan 正会員/蒸暑地域住まいの研究会理事
略歴(タップで開く)
1964年沖縄県那覇市生まれ
1983年沖縄県立首里高等学校卒
1990年琉球大学工学部建設工学科卒
1990年環境デザイン研究所 入所
1993年建築研究室DAP 入社
1999年~アトリエ・ネロ設立
2023年~東京理科大学 工学研究科 建築学専攻 博士後期課程
水上浩一-アトリエ・ネロ-沖縄の建築家・設計士・建築士

水上 浩一(みずかみ こういち)

略歴(タップで開く)
1979年福岡県北九州生まれ
1998年福岡県立門司高等学校卒
2003年九州ポリテクカレッジ専門課程建築科卒
2003年~アトリエ・ネロ入所

アトリエ ネロの強みや特色

アトリエ ネロの強みや特色は以下の5つです。

  • 質の高いコンクリートの施工
  • 自然素材を多く取り入れた住まい
  • 屋上緑化の提案
  • 土間(半屋外空間)の活用
  • 環境と文化を意識した家づくり

1つずつ解説していきます。

質の高いコンクリートの施工

沖縄では、鉄筋とコンクリートを組み合わせたRC造が一般的です。

アトリエ ネロでは、そのコンクリートの耐久性について熱心に研究し、「ひび割れのないコンクリート」を目指し、家づくりでも質の高いコンクリートの施工を心がけています。

コンクリートは、セメントや水、砂利、砂などを混ぜて作られますが、アトリエ ネロが使用するコンクリートは工場に特注した砂利が多めのコンクリートです。

砂利の配合を多くすることで、より耐久性の高いコンクリートになります。

下記の画像は、一般的に使われるコンクリートと、アトリエ ネロが使用するコンクリートの比較です。

アトリエ ネロの住宅に使われるコンクリート比較

下の赤丸部分を見れば分かりますが、アトリエ ネロで使用されるコンクリートのほうが砂利の配合が多いことが分かります。

アトリエ ネロの住宅で使われるコンクリートの比較

配合以外にも、コンクリートの水の量を少なくして密度を高めたり、壁の厚さを通常よりも厚めにしていたりと、さまざまな施策を行っています。

塩害建築物などでは30年ほどで寿命が来ることもあるコンクリート住宅ですが、「100年、200年もつコンクリート住宅」を目指しているのがアトリエ ネロです。

耐久性の高いコンクリートを施工することで建物の寿命が延び、家主からするとメンテナンスの費用が下げられたり、建物を子や孫世代にも資産として残したりできます。

自然素材を多く取り入れた住まい

アトリエ ネロでは、自然素材を多く取り入れた家づくりが特徴です。

例えば、壁・天井の仕上げには自然素材である漆喰を使うことがあり、室内の空気感が変わります。

フローリングには、無垢杉フローリングを採用することが多く、木がもつ本来の肌触りや温かみを感じられるのが特徴です。

また、木材の塗料も、無垢杉の良さを引き出すため、柿渋や天然のオイルから作られた自然塗料を使うようにしています。

自然素材は、その温かみや肌触りなども魅力ですが、壁の漆喰や床の杉板は、自然に湿気を吸収・放出してくれるメリットもあります。そのため、湿度の高い沖縄でも快適に過ごすことができます。

床に使われる杉板のサンプル
木がもつ温かみや肌触りを感じられる

屋上緑化の提案

アトリエ ネロが提案しているのが、屋上に植物を植える屋上緑化です。屋上緑化をすることで、景観が良くなるだけではなく、庭のスペースが取れない敷地でも、屋上を庭がわりとして使えます。

また、意外と知られていない屋上緑化のメリットが、遮熱の効果です。

植物による日射の遮へいや土壌による断熱効果によって、夏場は熱が建物内に入るのを抑え、冬場は熱を外に逃がしません。さらに、植物の蒸散作用による冷却効果も期待できます。

アトリエ ネロでは、実際に放射温度計で屋上部分の温度を測定した事例もあります。ある測定では、コンクリートブロックの表面温度が 50 度以上あったときに、緑化部分の表面温度は約 40 度、室内は外気温と同じ約 30 度でした。

室内が外気温と同じということは、屋上緑化によって、上からの太陽の熱がまったく伝わっていないということです。

屋上面のコンクリートは直射日光で表面温度が 60 度以上になることもありますが、屋上緑化はそういった太陽の強い熱を遮断する効果を期待できます。

緑化された屋上で家庭菜園を始めるケースもある

土間(半屋外空間)の活用

アトリエ ネロが手掛けた住まいでは、土間を広く使った作品が多くあります。土間とは言い換えるならば、半屋外空間です。

屋外空間のように、自転車やバイクなどアウトドア用品を置くこともできれば、鉢に野菜を植えて家庭菜園もできます。

近所の人が来たときはアマハジや縁側のように床の端に腰掛けてお喋りしやすくなり、たくさんの友人を招いても玄関でごった返すことはありません。

また、屋根と壁に囲まれた半屋外空間だからこそ、テーブルと椅子を置けば、室内のように作業や勉強することもできます。

屋外のように使うこともできれば、室内のように使うこともできるのが土間の魅力です。

沖縄の伝統的な家屋では土間の存在が一般的で、近所の人とのコミュニケーションの場にもなりました。アトリエ ネロでは、そういった沖縄の昔ながらの文化を現代にもうまく取り入れていく姿勢が見られます。

アトリエ ネロが手掛けた土間のある作品

環境と文化を意識した家づくり

アトリエ ネロの興味深い活動の1つに、「家族みんなで家を創り上げる」というワークショップがあります。

壁の漆喰や床の柿渋などを塗る作業を、職人に任せるのではなく、お施主さんと一緒に行うというものです。自分たちで壁や床を塗ることで、人件費が浮き、トータルの施工費が安くなります。

さらに、お施主さんとしては、これから住む家に愛着がわき、メンテナンスの方法を知ることにもつながります。

昔の沖縄をみてみると、助け合いや共同作業を意味する「ゆいまーる」の文化として、一族みんなで一緒に家をつくりあげることは一般的でした。

土間の活用もそうですが、アトリエ ネロでは昔ながらの沖縄の文化を感じられる家づくりが特徴です。

また、前述したように、アトリエ ネロでは自然素材を取り入れたり、屋上緑化を提案したりと、環境を意識した家づくりも積極的に行っています。

沖縄の文化と地球環境への配慮という2点において、アトリエ ネロは特に意識が高い設計事務所といえるでしょう。

家づくりの依頼について

アトリエ ネロは、お施主さんとこまめに打ち合わせをすることを意識しています。

多くの場合、2週間に1回くらいの頻度で打ち合わせをし、お施主さんの家づくりの要望を細かく具体的に聞いていきます。

こまめに擦り合わせを行うと着工までに時間はかかりますが、建築士とお施主さんのイメージの乖離が少なくなり、お施主さんが求める理想のお家により近づけることができます。

また、アトリエ ネロでは、お施主さんの要望を聞き、大まかな仕様を決める「基本計画」までは無料で相談可能です。

そのため、「まずはイメージを共有して、提案するプランを見てみたい」という方もお気軽に相談できます。

アトリエ ネロはお施主さんに親身に寄り添い、丁寧にコミュニケーションを取ることを心がけているので、初めてのお家づくりが不安な方も、ぜひお気軽にお問合せしてみてください。

事務所TEL(お気軽にお問合せください)
098-889-0103
※「沖縄建築家ポータル」を見たとお伝えするとスムーズです