
はいさい!
沖縄の設計事務所をまとめたメディア「沖縄建築家ポータル」です♪
沖縄の住宅街を歩いていると、気づきませんか?
どこもかしこも、コンクリート住宅(RC造)ばかり。
なぜ木造ではなく、わざわざ高そうなコンクリート住宅がこんなに多いのか?
そう疑問に思ったことがある方も、きっと少なくないはずです。
「台風に強いからでしょ?」
「いや、暑そうだし、費用もかかるって聞くけど…」
でも、実はそこには、想像以上に“理にかなった理由”があるのです。
さらに言えば、最近のコンクリート住宅は、
「強さ」だけじゃない。
「快適さ」も、「おしゃれさ」も、「資産価値」も、しっかり叶えてくれる選択肢になっています。
この記事では、沖縄でRC住宅が主流になった本当の理由から、木造との違い、費用のリアル。
そして後悔しない家づくりに必要な“選び方”まで、現場の目線で徹底的に解説します。
コンクリートか、木造か――
お家づくりを検討している方は、ぜひ必須知識を身に着けてください!
沖縄でコンクリート住宅が選ばれる5つの理由


沖縄の住宅街を見渡すと、他県に比べて圧倒的にコンクリート住宅が多いことに気づきます。
なぜ、ここまで鉄筋コンクリート造の家が選ばれるのでしょうか。
それは、単なる流行や見た目の問題ではなく、沖縄という土地ならではの自然環境と暮らしに密接に関係しています。
ここでは、その理由を5つの視点から詳しく解説していきます。
台風常襲エリアを守る“要塞”構造とは?
沖縄では毎年のように大型台風が接近します。
最大瞬間風速40m以上の暴風や激しい雨にさらされる環境は、全国的に見ても過酷です。
この環境下で家族を守るには、構造的に強い家を選ぶ必要があります。
実は鉄筋コンクリート造の住宅は、壁・床・柱が一体となって外力を受け止めるモノコック構造のため、台風による横風や飛来物に対して非常に高い耐久性を持つんです。
また、木造住宅のように屋根材や外壁材が飛ばされる心配が少なく、建物全体が一体化しているため、継ぎ目から雨水が浸入しにくいのも特徴です。
「毎年台風が来る場所に住む」という前提があるからこそ、沖縄では自然とコンクリート住宅が選ばれてきたのです。
沖縄特有の3大リスクを一挙クリア
沖縄の自然は美しい反面、住宅にとっては過酷な環境でもあります。
特に気をつけたいのが、
- 塩害
- 高湿度
- シロアリ
という3つのリスク。
海からの風に含まれる塩分は、金属部材を腐食させたり、外壁の劣化を早めたりします。
また、湿度の高い気候はカビの発生や木材の腐食を促進し、白蟻の活動も活発になります。
こうしたリスクに対して、コンクリート住宅は比較的強く、木材を主構造に使わないため白蟻の食害を受けにくいという特徴があります。
さらに、適切な防水施工や塗装メンテナンスを行えば、塩害による劣化も最小限に抑えることができます。
沖縄という土地で、長く安全に住むための“現実的な選択”として、コンクリート住宅は多くの人に選ばれているのです。



沖縄でコンクリート住宅が多いのは、やはり理に適った理由があるんですね♪
木造より長寿命&高リセール|資産価値の視点
住宅を建てるとき、多くの人が重視するのが「資産としての価値」です。
特に、将来的に相続したり売却したりすることを見越して家を建てる場合、耐久性や流通性の高さは重要な判断基準になります。
コンクリート住宅は、法定耐用年数が47年と長く、構造的な劣化が起こりにくいため、長期的に住み続けられる安心感があります。
また、建物自体の評価が落ちにくいため、木造住宅よりもリセールバリューが高くなる傾向があります。
実際に、沖縄県内でも築30年以上のRC造物件が中古住宅市場で安定した価格帯で取引されており、将来の資産価値を意識する人にとっては大きなメリットです。
大開口・吹き抜けも実現!デザイン自由度
「コンクリート住宅=無骨で味気ない」というイメージを持っていませんか?
実は近年のRC住宅は、設計の自由度が高く、デザイン性にも優れているものが増えています。
\デザイン性の高い沖縄のRC住宅/








構造的に柱や壁の位置をある程度自由に設計できるため、広々としたリビング、大開口の窓、吹き抜け、スキップフロアなど、空間をダイナミックに使った間取りが可能です。
沖縄の明るい日差しや風通しの良さを活かす開放的なデザインとも相性が良く、リゾート風の家づくりを目指す人にも人気があります。
素材感を活かした打ちっぱなしのコンクリートや、木材・タイルと組み合わせたモダンな外観など、見た目にもこだわった家づくりができるのがRC住宅の魅力です。
光熱費を抑える断熱・遮音性能
「コンクリートの家は夏暑い」と言われることがありますが、それは昔の話です。
現在のRC住宅では、断熱材の工夫や通風設計の改善により、夏でも快適に過ごせる工夫がされています。
外断熱や屋上断熱といった施工方法を取り入れることで、コンクリートに蓄積する熱を遮断し、室内の温度上昇を抑えることができます。
また、窓の配置や軒の出を工夫することで日射のコントロールも可能になり、自然の風を通す設計によって空調の使用を減らすこともできます。
加えて、コンクリートは高い遮音性を持つため、外からの騒音を防ぎ、室内の音漏れも少ない静かな住環境が実現できます。
「コンクリート=快適じゃない」という先入観は、すでに時代遅れになりつつあります。
しっかりと設計されたRC住宅は、むしろ快適で経済的な住まいになり得るのです。
コンクリート住宅の3つのデメリットと沖縄流ベスト対策


とはいえ、やはりコンクリート住宅にもデメリットがあるのでしょうか。
ここでは、一般的に言われているコンクリート住宅のデメリットと、それに関する対策を紹介します。
「夏は暑い」は本当?蓄熱を防ぐ外断熱と通風計画
「コンクリートの家は、夏にとんでもなく暑くなる」
そんな話を聞いたことがある方も多いと思います。実際、鉄筋コンクリートは熱をため込みやすい性質があり、設計次第では日中に蓄えた熱が夜になっても放出されず、室内にこもるケースもあります。
ただし、それは“何も対策をしなかった場合”の話です。
現在のコンクリート住宅では、熱対策の工夫が格段に進化しています。
まず有効なのが、外断熱工法です。
建物全体を断熱材で包み込むことで、日差しによる外部からの熱を遮断し、コンクリート自体が熱をため込むのを防ぎます。
さらに、風通しを考慮した通風計画も重要です。
窓の位置や大きさ、軒や庇の設計によって風の通り道をつくり、自然の力で熱を逃がせるようにすることができます。
つまり「暑いからやめておこう」ではなく、「どうすれば暑くならないか」を知っているだけで、コンクリート住宅はむしろ快適な住まいに変わるのです。



沖縄に根付いた建築士なら暑さ対策は絶対に考慮しているので、安心してください!
初期費用が高い?ライフサイクルコストで木造と比較
もう一つよくある懸念が、「RC住宅はとにかく高い」というイメージです。
確かに、木造に比べて鉄筋やコンクリートを使用する分、材料費や人件費は上がる傾向にあります。坪単価でいえば10万円前後の差が出ることも珍しくありません。
しかし、注目すべきは“初期費用”だけでなく、“トータルでかかるお金”です。
RC住宅は、構造的な劣化が起こりにくく、外壁や屋根のメンテナンス頻度も少なく済みます。加えて、白蟻被害や湿気による腐食の心配がないため、補修費も抑えられることが多いのです。
たとえば、30年間で必要なメンテナンス費用を木造住宅と比べてみると、RC住宅の方が結果的に安くなるケースもあります。
また、耐用年数が長いため、資産価値が下がりにくい点も金銭面でのメリットにつながります。
「高く感じる」のは最初だけ。将来を見据えるなら、決して損な選択肢ではありません。
RC住宅は工期が長い?
コンクリート住宅を検討する際、多くの方が気にするのが「工期の長さ」です。
確かに、木造住宅に比べてRC住宅は完成までに時間がかかります。
その理由は、柱・梁・床などを一体化させるモノコック構造を現場で一つひとつ組み上げ、コンクリートを打設して固めるという、手間のかかる工程を踏んでいるからです。
養生期間(コンクリートが固まるまでの時間)も含めると、全体の工期は半年以上かかることも珍しくありません。
ただし、それはデメリットというより、「品質と安心を守るために必要なプロセス」と考えるのが正解です。
長い工期の先にあるのは、圧倒的な耐久性、台風への強さ、白蟻の心配が少ない構造、そして将来にわたって価値が残る住まいです。
一生住む家だからこそ、数か月の差にとらわれるよりも、完成してからの数十年をどう過ごすかのほうがよほど重要です。
むしろ、急ぎすぎる工事によるミスや妥協の方が、後々の後悔につながりかねません。
「手間をかけてでも、しっかりとした家をつくりたい」
その思いに応えてくれるのが、コンクリート住宅という選択肢なのです。
費用シミュレーション|木造・鉄骨・RCを徹底比較
家づくりにおいて、やはり一番気になるのは「結局いくらかかるのか」というお金の話です。
特にコンクリート住宅は「高そう」というイメージが根強く、選択を迷う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、木造・鉄骨・鉄筋コンクリート(RC)の代表的な構造を比較し、それぞれの費用感や特徴、沖縄ならではの注意点をわかりやすくまとめていきます。
坪単価・総額・追加オプション早見表
まずは、最も気になる坪単価や総額、追加オプションの目安から見ていきましょう。
あくまで相場であり、設計や仕上げ、土地条件によって変動はありますが、以下のような価格帯が一般的です。
※スクロールできます⇒
比較項目 | 木造住宅 | 鉄骨造住宅 | RC(鉄筋コンクリート)住宅 |
---|---|---|---|
坪単価の目安 | 約60万〜80万円 | 約70万〜90万円 | 約85万〜110万円 |
30坪の場合の本体価格目安 | 約1,800万〜2,400万円 | 約2,100万〜2,700万円 | 約2,550万〜3,300万円 |
白蟻対策 | 必須 (施工費+約10万円〜) |
標準的に必要 | 基本的に不要 (コンクリート構造) |
台風対策(屋根補強など) | 別途対応が多い | 一部対応 | 構造自体が強く 追加不要なケース多 |
塩害対策(外壁塗装など) | 定期的な塗装が必須 (10年周期) |
材質によっては対応必要 | 高耐久塗装で対策可 (塗替え周期長め) |
耐用年数(法定) | 22年 | 34年 | 47年 |
中古市場での評価 | 築年数により 大きく下落 |
下落傾向あり | 比較的安定 評価されやすい |
RC住宅はやはり初期費用が高くつく傾向にありますが、ここで見落とされがちなのが「追加でかかる費用」の違いです。
たとえば木造住宅では、防蟻処理や外壁の塗り替え、台風対策強化など、別途オプションで追加工事が必要になるケースが多々あります。
一方、RC住宅では標準仕様のままでも台風・塩害・白蟻に強く、将来的な補修や改修の回数が少なくて済むため、トータルで見ると費用差が縮まる、あるいは逆転することも珍しくありません。
特に沖縄のように台風が頻発する地域では、建てた後にかかる維持費まで含めてシミュレーションしておくことが重要です。
住宅ローン&県内補助金で月々支払いを抑える方法
RC住宅は「現金一括で建てる」必要はもちろんありません。
住宅ローンを活用すれば、月々の支払い額を無理のない範囲に抑えながら、しっかりとした家を手に入れることができます。
たとえば、建物本体価格が3,000万円の場合、住宅ローン金利1.0%、35年返済であれば月々の返済額は約85,000円ほど。
賃貸住宅に住み続けるよりも、将来的に資産として残るという意味で、コストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。
また、沖縄県内では子育て世帯や若年層向けに、住宅取得時の補助金制度や利子補給制度などが利用できる自治体もあります。
これらをうまく活用することで、初期費用の負担を減らし、ローンの実質利息を抑えることが可能です。
「コンクリート住宅=高すぎて手が出ない」というイメージだけで候補から外してしまうのはもったいないことです。



資金計画と制度をうまく組み合わせれば、十分に現実的な選択肢になり得ます!
沖縄でコンクリート住宅をつくるなら設計事務所への依頼がオススメ


RC住宅を建てるとき、ハウスメーカーや工務店だけでなく、「設計事務所に依頼する」という選択肢もぜひ検討してほしいところです。
特に沖縄のような自然条件の厳しい地域では、設計の段階でどこまで細かく“暮らし方”に向き合えるかが、家の快適性を大きく左右します。
ここでは、家づくりを建築設計事務所に依頼するメリットを4つ紹介します。
建てる前から“暮らし方”まで描く、設計の力
設計事務所の最大の魅力は、「どう住むか」という暮らしの視点から家を考えてくれることです。
単に部屋数を決めたり、設備を選んだりするのではなく、家族構成やライフスタイル、土地の特性に合わせて、快適な動線や風通し、光の入り方までを設計に落とし込んでくれます。
特に沖縄では、日射や湿気、台風の影響を考えた「住環境の調整」が非常に重要です。
どの方向に開口を取るか、風はどこから抜けるか、外部空間との関係をどう設計するか――
設計段階でこうした要素を丁寧に考えておくことで、住んでからの快適さに大きな違いが生まれます。
構造とデザイン、どちらも妥協しない家づくりができる
コンクリート住宅は非常に強固な構造を持ちますが、その反面、設計の自由度を引き出すには“構造の知識と創造力”の両方が求められます。
設計事務所の建築士は、構造計算の視点を持ちながら、生活空間としての美しさや居心地も両立させる専門家です。
たとえば「大きな開口を取りたい」「吹き抜けをつくりたい」「屋上を有効活用したい」といった希望があっても、耐震性や断熱性能を損なわない形で実現するには、設計力が不可欠です。
また、コンクリートの質感を活かしたモダンな空間づくりや、木材・石材との組み合わせなど、素材感の活かし方にも工夫が光ります。
見た目と機能のバランスを妥協せず、納得のいく家づくりができるのが設計事務所の大きな魅力です。



デザインと暮らしやすさ、両立したお家づくりの専門家が建築設計事務所なんです!
コストコントロールや業者選定も“味方”がいれば安心
設計事務所に依頼すると、「高くなりそう」と思われがちですが、実はコスト面でもメリットは多くあります。
なぜなら、設計士はあなたの代わりに“見積の中身をチェックし、無駄な工事や過剰な仕様を避ける”立場でもあるからです。
たとえば、同じようなプランでも業者によって提案価格が大きく異なる場合があります。
設計士が間に入って図面ベースで複数社から見積を取れば、金額の比較や内容の精査がしやすくなり、不安の多い契約プロセスもクリアになります。
また、沖縄では地域密着の工務店や職人とのネットワークを持っている設計士も多く、施工会社選びにおいても信頼できるサポートが受けられます。
価格だけでなく、「品質」と「安心」を見極めるための心強い味方となってくれるはずです。
沖縄では設計事務所に依頼する文化が強い
沖縄では、全国と比べても設計事務所に住宅設計を依頼する文化が根付いています。
その背景には、台風や塩害といった厳しい自然条件に対応するために、構造的・気候的にしっかりと設計された住宅が必要とされてきた歴史があります。
本土では「建売住宅」や「ハウスメーカーの標準プラン」が主流になっている地域も多い一方、沖縄では「建てる前にまず設計士に相談する」という考え方が比較的一般的です。
また、沖縄の設計士は地域密着型であることが多く、地元の気候・土地事情・建材流通・施工業者の特性を熟知しています。
これは設計精度だけでなく、実際の施工やメンテナンスのしやすさにも直結します。
家づくりは一生に一度の大きな選択です。
そんな重要な場面で、信頼できる“相談役”として設計士が当たり前のように存在することは、むしろ心強い文化だと言えるでしょう。
失敗しない設計事務所選びのチェックポイント


家づくりの成功は、どんな素材を使うかよりも、誰と一緒に建てるかで大きく左右されます。
特にRC住宅のように専門性の高い工法を扱う場合、設計だけでなく、それを正確に形にしてくれる施工会社やパートナー選びがとても重要です。
ここでは、「この人に頼んでよかった」と思えるような信頼関係を築ける建築士や設計事務所を選ぶための3つの視点をご紹介します。
まずは建築士との相性や人柄が大事
家づくりは数か月にわたる長丁場のプロジェクト。
その過程で何度も打ち合わせを重ね、時には迷ったり悩んだりする場面も出てきます。
だからこそ、技術だけでなく、「この人となら一緒に考えていけそう」と感じられる相性や人柄がとても大切です。
実際、多くの設計事務所では初回相談を無料で行っていることがほとんど。
最初から一社に絞らず、気になる事務所をいくつかピックアップして話を聞きに行ってみましょう。
雑談の中で感じる空気感や、こちらの話をどれだけ丁寧に聞いてくれるかなど、言葉にしづらい“人間的な部分”が、信頼できる相手かどうかの判断材料になります。
これまでの実績を見せてもらう
設計事務所によって得意とするデザインやアプローチは大きく異なります。
シンプルモダンな家を多く手がける事務所もあれば、リゾート感のあるデザインを得意とする事務所もあり、それぞれに個性があります。
多くの設計事務所では、ホームページやSNSで過去の施工事例を公開していたり、相談の場でポートフォリオを見せてくれることが一般的です。
そこで、「この雰囲気、好きかも」と感じるかどうかは、かなり大事なポイントです。
また、単に見た目だけでなく、「この家族のためにどう工夫したのか」「沖縄の気候にどう対応しているか」といったストーリーも聞けると、その事務所の考え方がよく伝わってきます。
不安なところを相談して親身に回答してくれるか
「RC住宅ってやっぱり高いのかな?」
「予算内に収められるか心配…」
「土地が狭いけど大丈夫?」
家づくりには、誰しも不安や疑問があります。
そうした声に対して、設計士がどれだけ真剣に、そして丁寧に向き合ってくれるかは非常に重要です。
質問をしたときに、専門用語ばかりで煙に巻かれたり、一方的な回答ばかりだったりするようなら、少し注意が必要かもしれません。
一方で、こちらの気持ちに寄り添いながら、わかりやすく丁寧に説明してくれる人は、きっと信頼できるパートナーになってくれるはずです。
あなたの要望に対して「できます」か「できません」かだけでなく、「どうしたら近づけるか」「別の選択肢はないか」と一緒に考えてくれる人かどうかを、ぜひ見極めてみてください。



沖縄建築家ポータルでは、お施主さんに親身に寄り添ってくれる実績のある設計事務所だけを厳選しています!
よくある質問Q&A|注文住宅・工期・自由度など
コンクリート住宅に関するよくある質問をまとめてみました。
注文住宅ってどこまで自由に決められるの?
注文住宅は、間取りや外観デザインだけでなく、建材の種類や設備、外構計画に至るまで、自分たちのライフスタイルに合わせて自由に設計できるのが大きな魅力です。
特に設計事務所に依頼する場合は、最初から「暮らし方」や「土地の条件」に合わせて一つひとつプランを組み立てていくため、いわゆる“規格住宅”のような制限はありません。
たとえば、「朝日が入る寝室がいい」「室内干しスペースがほしい」「キッチンとダイニングを一体化させたい」といった要望はもちろん、家事動線や収納計画、音の反響など細かい部分まで反映できます。
もちろん、法規制や構造的な制約がゼロというわけではありませんが、それらを踏まえたうえでどれだけ理想に近づけるかは、設計士の提案力次第です。
「どう暮らしたいか」を丁寧に伝えることで、その想いを図面と空間に変えていける。
それこそが注文住宅の醍醐味です。
完成まで最短何か月?工程を時系列で解説
コンクリート住宅の工期は、木造と比べて長めになる傾向があります。
では実際、完成までにどれくらいの期間がかかるのでしょうか。ここでは、土地が決まってから引き渡しまでの一般的な流れを時系列でご紹介します。
- ヒアリング・設計打ち合わせ(1~2か月)
要望を整理し、基本設計や予算、スケジュールを調整します。 - 実施設計・確認申請(1~2か月)
構造計算や詳細図面を作成し、建築確認の申請を行います。 - 着工準備(1か月)
地盤調査や契約手続き、近隣への挨拶など。 - 着工〜完成(4~6か月)
基礎工事、躯体工事(型枠・鉄筋・打設・養生)、仕上げ工事へと進みます。RC造はこの構造部分にしっかり時間をかける必要があります。 - 引き渡し・入居(約1か月)
最終検査や手直し、登記・引き渡し手続きを経て入居へ。
すべてをスムーズに進めた場合でも、最短で7か月、平均すると8〜10か月ほどかかるのが一般的です。
木造の平均が4〜6か月程度であることを考えると、やや長めですが、その分構造的な安心感や性能面の満足度は高くなります。
狭い土地や変形地でもRC住宅は建てられる?
沖縄の市街地や中心部では、希望通りの広い土地が手に入りづらく、狭小地や変形地を検討するケースも少なくありません。
そんなとき、「コンクリート住宅は敷地に制約があると無理なのでは?」と不安に思う方もいるかもしれません。
結論から言えば、RC住宅は狭い土地や変形地でも十分に対応可能です。
むしろ、柱や壁の配置に自由度があるRC構造は、限られた敷地の中でも空間を有効活用しやすいというメリットがあります。
例えば、敷地の形に合わせて建物の輪郭を調整したり、2階や屋上にバルコニーや庭を設けて外とのつながりを確保したり。
また、吹き抜けやスキップフロアを取り入れることで、面積以上の開放感を演出することも可能です。
重要なのは、敷地の制限を前提にどう空間を設計するか。
そのためにも、狭小地や変形地の実績が豊富な設計士に相談しながら、最適なプランを検討していくことが大切です。
まとめ|コンクリート住宅で“強さと快適”を両取りしよう
沖縄という自然環境の中で、台風や湿気、塩害、白蟻などに強く、長く安心して暮らせる家を建てるなら、コンクリート住宅は非常に現実的で心強い選択肢です。
かつての「高い・暑い・無骨」といったイメージも、今や時代遅れ。
外断熱や通風設計、デザイン性の高いプランニングが進化した今、コンクリート住宅は強さと快適さ、そして美しさを兼ね備えた住まいになっています。
もちろん、初期費用や工期の長さなど、検討すべきポイントもあります。
だからこそ、信頼できる建築士や設計事務所とじっくり話をし、自分たちの暮らしに本当に合った家を一緒に形にしていくことが大切です。
お家づくりを検討中の方は沖縄建築家ポータルへ


「家づくりって何から始めればいいの?」
「設計事務所って、どこに相談すればいいのか分からない…」
そんな方にこそ、まず見てほしいのが『沖縄建築家ポータル』です。
このサイトでは、沖縄県内で活躍する信頼性の高い設計事務所だけを厳選して掲載しています。
施工実績や得意なデザイン、過去の作品、対応エリアなどが一目で分かるので、あなたに合った建築士がきっと見つかります。
しかも、各設計事務所へ直接問い合わせができるだけでなく、無料相談や資料請求の窓口としても使えるため、「ちょっと話だけ聞いてみたい」という方にもぴったりです。
家づくりを検討しているなら、まずは信頼できる相談先を知ることから。
「この人なら安心して任せられる」と思える建築士との出会いが、家づくりの第一歩を後押ししてくれるはずです。
沖縄で後悔しない家を建てるために。
ぜひ、沖縄建築家ポータルをのぞいてみてください。
\完成見学会などの情報もアリ/